規模に関わらず研磨を続け、
浮上躍進の起点となったプロジェクト
内容
語る人
45年以上の長い現場経験に裏打ちされた、圧倒的な経験と高い技術力。
協和電気のレジェンドとして最高品質の施工を提供します。
第一章
当社にとって初の試みであった
大型プロジェクトへの参加
協和電気は、創業から50年を迎えようとする頃、会社が浮上躍進するための大型プロジェクトに関わることとなる。
パナソニック株式会社の敷地内にて、オフィスや研究実験室などを備えた技術棟の新築工事を受注した。
これまで協和電気が扱ったことのないような大型案件、見積額は数億に達した。
当初、周囲からは「本当に工事ができるのか?」と、不安の声を聞くことが多かったという。
そこで、社長の新舎洋は、キャリア30年を超えるベテラン社員である遠藤容弘にこの案件を担当させることに。
現場は、ベテランの遠藤と共に、草津営業所の粕渕学が担当。
周囲の不安を覆し、当社の思いに応えるため、
遠藤は、このプロジェクトに乗り出していく。
第二章
時間と手間を惜しまず、
研磨を続けたプロジェクト
プロジェクトは規模が大きくなるほど、現場に関わる関係者も増え、規制も多くなる。
その分、検討し続けなければならないことが増え、普段通りの仕事がしづらくなる可能性もある。
実際、現場に入ると、安全性への配慮から作業に必要な道具の使用禁止や、1人で行える作業を2人で行わなければいけないなど、
いくつもの規制を求められる状況であった。
これまでの経験から、規制が多いことは予想していました。その中で、いかにしていつもの実力を発揮できるか。
そのため、現場に入る前の事前準備に時間と手間を注ぎました。
工事に使用する器具の選別から購入、どんなスケジュールで搬入をしていくかなど、
関わる人数が多い分だけ苦労はしましたが、いつもより抜かりなく段取りを大切にしたのです。
遠藤は言う。
「仕事の大小に関係なく、すべての仕事は段取りが大切です」。
周囲から聞かれた不安の声。会社からの強い期待。
それぞれから求められる強いプレッシャーにも取り乱さず、
仕事の基本を忘れずに、着実にプロジェクトに取り組み続けた。
第三章
ひたむきさを忘れることなく、
浮上するための軌跡を作り上げた
仕事の基本を忘れないこと。
事前準備に手間暇をかけたことで、どんな困難な状況でも揺るがない工事環境を作り上げた。
そして、規制の多さという弊害も乗り越え、工事は大きなトラブルに見舞われることなく、無事に進行することができた。
工事をきっちり終えるのは、プロとしては当たり前のことです。
もう一つ、プロとして、現場の責任者として考慮すべきなのは、工事に関わった人々に利益を出すこと。
手戻りのない工事をすることはもちろん、だれがどの現場に関わるのかといった部分も、しっかりと考えてスケジュールを組んでいく。スケジュールに大きな修正はなかったものの、どれだけ利益を残せるかは、工事が終わるまではっきりとわからなかったので、その部分は不安でしたね。
約1年に渡る工事は無事に終了。
遠藤が気にかけていたそれぞれの利益については、
会社も協力会社も適正な利益を出すことに成功。
遠藤は、ホッと胸を撫で下ろした。
そして、このプロジェクトの成功により、協和電気は浮上躍進の
大きなきっかけを掴むこととなる。
業界からは、「よくあのプロジェクトを終えた」と評判を呼び、
その後の大阪府咲洲庁舎などの大型プロジェクトにもつながることとなったのだ。
このプロジェクトを聞いたときは、今までに経験がないような大型プロジェクトであったことや、当社にとっても命運をかけたような仕事であったので、正直、大変そうだなと思いました(笑)。
しかし、これまでに培ってきた経験から、規模に関係なくきっちりと取り組むことができれば、
問題なく進められるだろうという自信もあったのです。