Project #02
電気設備工事
大阪府咲洲庁舎

前代未聞の短納期の壁を
仲間との連携力で乗り越えた

事業名称
大阪府咲洲庁舎改修電気その他設備工事
建物分類
公営総合ビル
所在地
大阪市住之江区南港北1-14-16
プロジェクト
内容
大阪府庁舎移転に伴う電気設備改修工事
竣工時期
平成23年

語る人

工務部
杉本 正秀
sugimoto masahide
2009年入社

第一章

毎月のように迫る部分竣工を
いかにして切り抜けるか

大阪府庁の移転に伴い行われることとなった、大規模改修工事。
55階建てビルの25階までの電気設備と水道設備なども担当するという、協和電気にとって公営最大規模のプロジェクトであった。

このプロジェクトの最大の壁は、短納期であったこと。
通常であれば、数人の社員が現場に入り1年ほどの期間が必要なところ、
たった半年で工事を終えなければいけなかった。

これまで、数千万円の工事を担当したことはありましたが、このプロジェクトは、規模的にも予算的にも桁違い。
私が担当して、やり遂げられるか不安ばかりでした。
しかも、工事を終えたところからどんどん入居者が入ってくるので、
工程管理は厳密に行わなければいけないというプレッシャーもありましたね。

工事がスタートすると、毎月のように迫ってくる竣工日。
お客様に迷惑をかけてはいけないという思いだけを頼りに、
一心不乱に工事に取り組んでいく。

第二章

いくつもの困難に立ち向かい、
ピンチを乗り越える方法を探った

どの現場でも大なり小なり発生する、建築工事のスピードに合わせて工事を進めることや、
官庁ならではの書類提出のルールなどが、この状況では重い負担となっていく。

それらの負担から現場は徐々に疲弊していき、
過酷さを訴える声が聞こえるような状態であった。

規模の大きさや納期のスピードが変わると、これほどまでに工程管理が難しいんだと痛感しました。

今思うと、目の前の仕事をこなすのに精一杯で、効率や軌道修正を行う視点を見失っていたように思います。
しかし、このままではいけないと思ったのです。

杉本は、社運をかけたこのプロジェクトを決して失敗させないためにはどうすれば良いかと自問自答した。
この事態を好転させるべく、自分ひとりで対応可能な仕事量を見極め、手が足りないところは、周囲といっしょに乗り越える方法を思い付く。

第三章

一人のチカラだけではなく、
仲間との協力で壁を乗り越える

仕事は、決して一人でやるものではない。
会社の仲間や協力会社をはじめ、時にはお客様からの声も含め、周囲の協力を得ながら、進めていくもの。

杉本は、この状況で協力する大切さに立ち戻り、会社を振り返ると、頼れる仲間たちの多さに改めて気付いた。

プロジェクトをしっかりと終えなければいけない。私に任せられたのだから、一人でやり遂げるべき。
そう思っていたところもあったのですが、改めて、工事の状況を冷静に判断したときに、
会社には頼るべき仲間がいることに気付いたのです。

それから、会社の仲間や協力会社に仕事を振り分けた結果、社員は常時5名以上、
作業員は50名以上が仕事に携わることになりました。
仕事の分担によって、私は全体の工程管理と消防検査に専念でき、
事態はどんどん好転していきました。

この杉本の判断によって、いまだかつてない程の過酷な日程を切り抜け、
半年間で、無事にプロジェクトを終えることができた。

どんな困難な状況であっても、チカラを結集させることで乗り越えられる。
協力によって成し遂げられるチカラの大きさを改めて知ることとなった大規模プロジェクトであった。

プロジェクトストーリー

Project #01
電気設備工事
パナソニック
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